AMDは6日にCES 2025に先立って開催した独自イベントで「Radeon RX 9000」シリーズを発表した。さらに、デスクトップPC向けの最上位CPUである「Ryzen 9950X3D」や「Ryzen 9900X3D」を発表した。

「Radeon RX 9000」シリーズは「Radeon RX 9070 XT」と「Radeon RX 9070 」の2種類となっており、RDNA 4アーキテクチャを採用する初のGPUとなっている。また、「Radeon RX 9000」シリーズからは4桁ナンバーの表記ルールを変え、NVIDIA製品と似た表記にし比較しやすくなっている。

同時に、AMDは機械学習を用いた解像度技術であるAMD FidelityFX Super Resolution (FSR)の次世代である(FSR4)を発表した。これはNVIDIAのDLSSと同種の技術であるがAMD独自の遅延低減技術Radeon Anti-Lag 2にも対応している。今回の発表は上記の表記ルールの変更やGPUの発表時期などからNVIDIAの5000シリーズを意識していると思われ、GPUマーケットの大部分のシェアを握っているNVIDIAにどれだけ対抗できるか今後の動向に注目していきたい。

今回の発表ではCPUの方も動きがあり、AMDは「Ryzen 7 9800X3D」に続く3D V-Cacheを採用したX3Dモデルの最新CPUである「Ryzen 9 9950X3D」と「Ryzen 9 9800X3D」を発表した。AMDは「Ryzen 9 9950X3D」を「世界で最も優れたゲーミングプロセッサ」と謳っており「Ryzen 9 7950X3D」と比較して平均8%、インテルの「Core Ultra」シリーズの最上位モデルである「Core Ultra 9 285K」と比較して平均20%高いゲーム性能を発揮すると発表した。


これらのことから今回発表された「Ryzen 9 9950X3D」は非常に高性能であるが、ゲーム用途においては「Ryzen 7 9800X3D」の時点でオーバースペック気味とも言える上に、そもそも9800X3Dが発売時点から現在に至るまで品薄で購入することが出来ないことを考えると、こちらも購入できるかは怪しいので注意が必要だ。
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